第4回 メンバーに直撃インタビュー!!



「ビートルズの曲で好きな曲を教えて!またその曲の聞きどころも教えて!」です。
メンバーのこだわりがバッチリわかるでしょう。




☆ポール・まっちゃんトニーさん☆


好きなビートルナンバーは挙げ出したらキリがないのですが、特に好きな曲を3曲お答えします。

まず「Strawberry Fields Forever」ですね。大好きです。
メロトロン(音色はフルート)によるイントロは侘しくて印象的です。そしてジョンの気だるいヴォーカル。 この曲、前半のアコースティックな曲調が後半ではへヴィな曲調にガラリと変わるでしょ。これ実は2つの異なるバージョンを1つに つなぎ合わせたらしいんですよ。ジョンの要望で前半のバージョンから後半の全く違う曲調にそっくり全部変えられたらしいんですが、 「やっぱ前のバージョンも良いから一曲にくっつけて!!」というジョンの横着な注文をジョージマーティンが見事にやって のけたまさに「マーティンばんざい!」の名曲なんですなっ!!
でもこの曲、コピーするの難しいっす。だって後半部はベースが入ってないんですよ。ボク、何すりゃいいの!?

それから次は「A Day In The Life」です。
この曲の聴きどころはジョンとポールの合体作というところです。前半のジョンの部分の歌詞を見てみると、新聞の記事をヒントに 書いたみたいです。「1月17日のデイリーメール紙」らしいんですがここで驚き!!レコーディングを開始したのが1月19日ということ なんですが、なんと!新聞を目にしてからたった2日後にはもうレコーディングを開始しているんです。これは驚異すぎですよね。 「仕事が早い」で有名な彼らですが、これは早すぎじゃないすか?!しかもこんな素晴らしい曲を・・・絶句です。うらやましいです。 恐るべしビートルズ!!です。
・・・ところでこの曲もコピーするのムズカシそうだな〜っ!

そして最後に「Rain」です。
サイケデリックでシブいっすね。かっこいいです。「勢い一発!!」といった感じのイントロのドラムの入りが好きです。 リンゴ自身も「一番自信があり一番好きなドラミング」と言っているそうです。それからベースもカッコイイっすね。 難しいけど・・・
結局3曲ともコピーし辛い選曲になってしまいました・・・

というわけで、気付いたら全部ジョンの曲ですね〜。はい、ボク実はポール役をやっていながらジョンのファンなんです。 セルタのレパートリーを増やす時もなぜかジョンの曲を選んでしまいます。ジョンの曲イイっすもん。でもボクにはジョンの役はできません。 ボクがジョンやってたら何かヘンでしょ?やっぱセルタのジョンは、「レノ助」ですよね。彼には敵いません。
まあ、足の長いところはボクの方がジョンっぽいけどね〜。



☆ジョージ・武スンさん☆


はい、わたくし武スンの大好きな曲はですねぇ〜なんといっても「Something」です。
ジョージの歌やギターうんぬんというより、なんと言ってもこの曲で弾かれているポールのベースです。もースゴイです、このベースライン。(曲自体すばらしいけどね) なんでこんなに音数が多いのにどーしてスッキリと曲に浸透しているんだろう? もーミゴトです、このベースラインの組み立て方は・・・。この曲は何年も前から幾度となく聴いてますが、何度きいてもイイです。大好きです。
あとはですねぇー、「Drive My Car」ですね。これもイイんだよねぇ〜ベースが・・・。
まぁ、ビートルズの曲は全部好きなんだけどやっぱりベースのインパクトの強い曲が好きになっちゃうみたいですねぇ、ボクは・・・。(これはビートルズに限らずなんだけど)



☆ジョン・レノ助さん☆


【ビートルズの曲で好きな曲】
やはり「ジョン曲」になりますボクの場合何をさしおいても。
こういう場合、初期、中期、後期と分類した方が論点がぼやけなくて良いと思うのでそれぞれ一曲ずつ厳選(実はこれが一番厄介な作業、あれもこれも、となります)したいと思います。

初期:She Loves You
中期:Tommorow Never Knows
後期:Dear Prudence

【それぞれの曲の聴きどころ】
まず最初に押さえておきたいのはビートルズの楽曲の殆どが「全くのオリジナル」だという点です。
つまり、その曲が発表される以前によく似た感じの曲が存在していなかった、と言うことです(勿論例外はありますが)。意識的に人と違うことをやろうとしていたビートルズでしたが、有言実行、しかも全く新しい曲・サウンドを次々と世に送り出したビートルズはやっぱり文句無しの天才集団だったのであります。
昨今の音楽業界の(特に日本の)在り方にぶつけどころのない憤りを感じているわたくしとしては、これはビートルズの曲を語るにあたってどうしても再確認しておきたいことなのであります。

『She Loves You』
文句なしに名曲です。曲・詞・歌・演奏・アレンジ全てにおいて完璧です。コメントすら出てきません。特に「イェーイェーイェー・イェー」の部分の若干歪んだ声(おそらくジョンかリンゴ)、分厚いコーラス、どれをとっても一級品の音楽です。生半可な思いでコピーするととんでもないことになってしまう、という再現する事の難しい曲です。おそらくセルターブにしか再現不可能でしょう。

『Tommorow Never Knows』
なんと言っても曲のシンプルさ。基本的にワン・コード(C)で成り立っています。途中2小節だけB♭(ルートC)が入ります。それがまた効いてます。
それから詞の難解さ。意味深のようで意味不明のジョンらしい詞です。ヴォーカルも非常にラジカル。ドラムのリフ、カモメの鳴き声みたいな逆回転のポールの声、等々完全に30年先を行ってます。先、行き過ぎです。
これぞ全くのビートルズ(ジョン)のオリジナル。当時リアルタイムで聴いた人の心境はいかばかりのものであったでしょう。正直ついてけん、と思った人もかなりいたのではないでしょうか。「ビートルズ」っぽさ、っぽい曲、っぽい雰囲気というものを感じさせるものが今の時代も確かにありますが、まさにそれこそある意味「この感じ」なのではないでしょうか。

『Dear Prudence』
ホワイトアルバム収録の一見地味な曲です。しかしボク的にはこれが一番好きな曲と言っても過言ではありません。
「Lucy In The Sky With Diamonds」にもあるように、ルート音のみが下降進行のコード進行(コードはDで固定)は、完全にジョンのオリジナルな発想です(エイドリアン・ブリュー談)。クラッシックでも取り上げられなかったコード進行です。つまり要するに「発明」なわけです。このコード進行が。ジョンの。スゴイ事じゃぁ〜あーりませんか。

以上です。



☆リンゴ・サマーさん☆


(届き次第公開します。)






ヨーコです。
メンバーのみなさんいつもいつもご丁寧に答えて頂いてどうもありがとうございます。
今回はたくさんある曲の中から好きな曲を選ぶということで大変迷ったのではないでしょうか? だって全て好きな曲(?)なんでしょうから…。
でもでも、ビートルズを知らない方、ビートルズ歴の浅い方にとってはとても参考になったのではないでしょうか。ちなみにわたくしもその内の一人ですので、CDで確認したいと思っております。

ここまで一生懸命読んでいただいたあなた、ありがとうございます。懲りずにまた訪れてくださいね!もしあなた自身がメンバーに聞いてみたいことがあったらメールで送って下さい。待ってます!



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